希望の色は空色
レミオロメン『ether』
- アーティスト: レミオロメン,藤巻亮太
- 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
- 発売日: 2005/03/09
- メディア: CD
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発売当時は『朝顔』との違いに
とても付いていけなかったのですが、
5年以上経った頃、ふとしたきっかけで
たまたま聞き直してから、
最も好きなアルバムといってもよいくらい
虜になってしまった。
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#1『春夏秋冬』
アルバム冒頭から素晴らしい。
大げさ過ぎない言葉で移りゆく景色を連ねた後で、
最後の最後、
『僕は君に恋をした 僕は君に恋をしてしまった』
という言葉にやっと辿り着く。
たったこれだけのことを言うために、
こんなにも季節と情景を重ねる必要があったんだ、
と今でも聞く度に胸を打たれてしまう。
#5『永遠と一瞬』
このアルバムのハイライトです。
希望の色は空色 見上げるのさ飛べるまで
僕は僕だよと呟けば ありのままでいることはこれほど容易い
いつだって旅の途中 いつもより荷物は少なめ
手を伸ばして宇宙になって
闇の中切り裂いて ゆっくりと鳥になりたい
なんと青臭い。
どこまでもエバーグリーンな言葉を
美しいメロディーに乗せて唄うこの曲は、
私の最も好きな曲の一つです。
#7『ドッグイヤー』
『ドアは世界と繋がった』って、
素敵な表現ですよね。
#10『3月9日』
言わずもがなの名曲。
直接的な言葉を使うような野暮な真似はせず、
想いを風景に託して表現する。
日本的な情緒が日本語で歌われていて、
日本語ロックってこういうことかなぁと思います。
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たぶん、彼らはこんなアルバムは
二度と作れない(作らない)でしょう。
(今後、これより良いアルバムを作る可能性を
否定しているのではない)
この作品は人生のある特別な時期にだけ訪れる、
一瞬の煌めきを切り取ったアルバムだからです。
このアルバムに出会えて、
本当に良かったと思います。