旅立とう 明日は無いぞってな具合に
Mr.Children『DISCOVERY』
- アーティスト: Mr.Children,桜井和寿,小林武史
- 出版社/メーカー: トイズファクトリー
- 発売日: 1999/02/03
- メディア: CD
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ミスチルが活動休業から復帰後に出したアルバム。
当時は「休業前の方が良かった」
という話を良く聞いたのですが(自分の周りだけ?)、
私はこのアルバムが最も気に入っています。
本当の意味で自然体なように感じます。
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#2『光の射す方へ』
『僕らは夢見るあまり彷徨って』
本当にそのとおり。
俺だって夏休みのある小学校時代に帰りたい。
散らかってる点を拾い集めて 真っ直ぐな線で結ぶ
闇を裂いて海を泳ぎ渡って 風となり大地を這う
限りあるまたとない永遠を渡って
最短距離で駆け抜けるよ 光の射す方へ
油断しているとこういうことをさらっと歌われてしまう。
#7『I'll be』
本作の芯となる一曲。
シングルバージョンもあり、
どちらも何度聴いても飽きません。
ミスチルの曲を聴くと、
「ああこの頃はこんな雰囲気だったよねぇ」
と思うことがよくあります。
うまく説明できないのだけれど。
(自分がミスチルを聴いて育ってきたせいかもしれない)
この曲は、というかこのアルバムは正にそんな感じ。
シングルver.のPVもそんな感じ。
生きてる証を時代に打ち付けろ
貧弱な魂で悪あがきしながら
何度ヘマしたっていいさ
起死回生で毎日がレボリューション
人生はフリースタイル
孤独でも忍耐
笑いたがる人にはキスを
とてもいい曲なんですよねぇ。
#8『#2601』
愛とは何と問えば 歌の中にあると答えよう
言うなれば僕ら愛の伝道師
夢は叶うよなんて軽はずみで口にしないが
言っちゃうぞ君は夢の救世主
ふざけながらも味のある歌詞が好き。
#11『終わりなき旅』
応援歌みたいな扱いですが、
それにはちょっと違和感を感じます。
休業前と比べると歌い方や声がやさぐれていて、
どこか疲れている印象。
歌詞も、自分自身を自嘲気味に語りつつ、
なんとか歩き出そうぜってことを
やけくそ半分で無理矢理絞り出している気がします。
でも、そんな中にプライドと自信が垣間見えて、
とても格好良いんです。
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深海に潜って、休業もして、
彼らは何かを見つけたのか。
このアルバムを聴く限りでは、
やっぱりミスチルは迷って悩んでいる。
『DISCOVERY』なんてタイトルも、
自分自身に言い聞かせているかのよう。
悩んだり、答えを見つけた気になったり、
やっぱり見つかってなくて迷ったり...
そんな姿が飾ることなく表現されているからか、
彼らの作品の中で一番身近に感じられる気がして、
とても大好きな一枚です。