憂鬱な世界を踏み潰してくれないか

the pillows『LITTLE BUSTERS』

LITTLE BUSTERS

LITTLE BUSTERS

pillowsとの出会いは、
ミスチルの桜井さんが雑誌で紹介していて、
軽い気持ちで聴き始めたのがきっかけです。

このアルバムには、当時大人気だった
桜井さん、マサムネさん、トータスさんが
推薦コメントを寄せています。
仲が良いんですね。
しかし売れなかった...

でもいいんです。
このアルバムは間違いなく名盤です。

――――――――――――――――――――――
#2『アナザーモーニング』
『今日は僕の新しい誕生日なんだ』って良い歌詞だなぁ。

扉の向こうには約束なんてない
でも行こう 生まれ変わる朝が来た

強い決意が胸を打ちます。

#3『One Life』

青い芥子の花びらが風もなく揺れてたら
僕のため息のせいだ
覚えてないけどきっとそうさ

なんとネガティブな歌い出し。

2番では周囲に馴染めないはみ出しものの決意を
高らかに歌っているようで、
私みたいなダメ人間はぐっときてしまいます。

サビの歌詞はいつものピロウズ節。

#7『ハイブリッドレインボウ』
このアルバムの核であり彼らの代表曲。

Can you feel?
Can you feel that hybrid rainbow?
ここは途中なんだって信じたい
I can feel.
I can feel that hybrid rainbow.
昨日まで選ばれなかった僕らでも
明日を待ってる

ピロウズの魅力がぎゅっと詰まった曲だと思います。

#8『blues drive monster』
10代の頃、何度も何度も聴いた曲です。
曲中に登場する『blues drive monster』、
私にとってはピロウズの曲や色んなロックバンド、
大好きな音楽がそれでした。

時代が望んだヒーロー 目の前で倒してよ

このフレーズに尽きます。

#9『パトリシア』
大学時代、先輩にこのアルバムを紹介したところ、
パトリシアみたいな女の子が良い、
と言っていました。
そういうものなんでしょうか。

#11『LITTLE BUSTERS』
ラストにぴったりの曲。
『buster』って『破壊者』の意味があるらしい。
未来を叫ぶkidsには、
『masters』なんかじゃなく『Little Busters』が必要なんだ、と。
メロディーは爽快。
悩める少年は、やっぱりこのアルバムを聴くべきだ(提案)。

――――――――――――――――――――――
思春期のモラトリアム真っ只中の頃は、
随分悩んで毎日自己嫌悪ばかり。

今の自分はイヤだ
かといって、自分なんか変われるはずがない

なんて悲観していました。
そんなとき、pillowsの曲を聴いていると
『変わらなくてもいい、そのままでいい』
と自分を認めてくれるような気がして、
随分と励みになったものです。

...ピロウズのアルバムを紹介すると、
どうしても個人的な想いを述べてしまう...

10代の頃は、毎日イヤなことばかりだと
思っていたけれど、改めて振り返ると、
pillowsが居てくれたことは
本当に幸せなことだったと思います。